はっきり言うと、「夫の定年を機に妻が離婚を申し出る」ことを熟年離婚、として考えます。その逆は、あまり取り上げる意味がないと思う。夫が離婚を申し出るのに、定年を待つ、ということは無いでしょう。
厚生労働省の調査では、離婚件数、離婚率、ともにここ2,3年減少気味ですが、これは2007年から離婚後の年金が夫婦分割可能になるために、今はじっと潜伏している熟年妻が大量にいることを物語っている、と考えられるのではないでしょうか。嵐の前の静けさ・・・。脅かす気持ちはないのですが。
さて、夫は、熟年離婚を防ぎたいのか?
定年後の第二の人生を、夫は「妻との暮らし」を中心に考えていることを思うと、熟年離婚を防ぎたい、と言うのが一般でしょう。
TVドラマの「熟年離婚」の場合も、突然妻に宣言されて、おろおろする夫の姿がみじめでした。
それでは、その対策や回避方法は明確に分かっているだろうか。
その試みがなされているだろうか。
妻は、もう、子どものために我慢したり、ゆずったり、黙っていたりする存在ではないのです。一個人としての独立した生き方を望んでいるのです。
家庭作りや子育てのために、あなた働く人、私家を守る人、という役割分担は、過去の遺物で、妻側は賢く現代の生き方を学んでいるので、それが真のパートナーシップではないと分かっているのです。
これからは二人だけの生活になることを思えば、家の、子育てのパートナーではなく、二人の生活の相手・コンパニオンとして、パートナーとみなせるかどうか、一緒に居たいと思える相手かどうかが、問われているのです。
相談してみませんか?
こんな私事を他人に相談するなんてできない、と中高年は思いがちですが、それも過去の遺物。
遠くに居て、自分のことを気にかけてくれている友人に声をかけるような気持ちで、相談してみません
か?
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